海外旅行は観光地を見るのもいいけど、ホテルのすぐ近くを毎日ブラブラと歩いているだけで面白いものがいっぱい発見できる。
それぞれは特に珍しくもなんともないかもしれないけど、日本では見られない、あるいは風習が違うことがいっぱいだ。
長くその地に居ると、やがてそれも見慣れてしまうのかもしれないけど、
その地に初めて旅行して、シュートステイしている間はけっこうこれで楽しめると思う。
マレーシア ペナン島のリゾートホテルが立ち並ぶ、タンジュンブンガの周辺を歩いて発見した、現地の人にはなんでもない風景とは・・・
タンジュンブンガは、ペナン島の北の方、
下の写真はバス停にあったもの。バスは5分に1本くらいは走っているようで、街まで行くのには便利な場所。
バスの運行はアバウトで、15分くらい来ないときもあったし、3台くらいが連なって来るときもある。
そうなると、後ろのバスが前のバスを追い抜かして走ったり、停留所をパスして行っちゃったり、日本のバスの運行とはちょっと違う。

タンジュンブンガの街の景色はこんな感じ。
リゾートホテルや別荘用なのか、大きなコンドミニアムがいくつも建っている。

海辺からすぐ山の手になっていて、山の手あたりには写真でも写っているようにオシャレな住宅街が立ち並んでいる。
ちょっと湘南海岸にも似た雰囲気だ。
夜になると、このようにオレンジ色の街灯が灯るので、エキゾチックな南国ムードになる。

メインストリートは交通量は多いけど、渋滞は無かった。
でも渋滞が無いから、車やバイクのスピードはやたら速く、時速100キロ出ているんじゃないかと思うようなのもいる。
道を歩いて渡るとき、いちいち信号や横断歩道に行かずに、そのまま様子見て突っ切るのがマレーシアのスタンダードみたいだから、私どももそうしていたけど、
遠くに見えても車やバイクは速いので、無理をしない方が命のために良さそうだ。
メインストリートからわき道に入ると、途端に田舎道のようにガラガラになる。

そういう道を夕方になってから散歩した。
ホテルから見えていたオシャレな住宅街はこんなふうになっている。

玄関に真っ赤な中華の提灯が下がっているのと、門やフェンスが厳重なところを除いて、割と日本の住宅街と似た雰囲気がある。

日本の住宅と似ているけど、いわゆるハウスメーカーの家みたいなものは一軒も無く、みんな注文建築のようだ。なんだか羨ましい。
この辺りを散歩していると、クアラルンプールではまったく見られなかった犬がいる。

犬はイスラム教では嫌われる動物らしく、以前のクアラルンプール滞在の時はガイドから「マレーシアには犬は居ませんよ」と教えられていたのだけど、ペナンにはこのように居る。
それに鎖でつながれているわけでもなく、道路にぺたんと寝ている。
首に鎖がついている犬は飼い犬で、そうでない野良犬もいるようだった。
イスラム教の人達はこれをどう見ているのか分からなかったけど、同じマレーシアでも所が変われば犬も居るようだ。
ネコもいた。
ネコはイスラム教でもかまわない動物らしい。ジョージタウンの街中にも居たし、ここにも居る。
日本のネコは顔も日本人顔しているみたいで、ここペナンのネコは、もっと面長でピンクパンサーみたいな顔をしている。
ペットは飼い主の顔に似てくるということがあるらしいけど、そうなのだろうか?

ペナンの歩道はクアラルンプールより、もっと人にやさしい。
このように車道から歩道への段差にはスロープがついている。こころなしかクアラルンプールより老人が多く見えるから、高齢者対策ができているのかもしれない。
クアラルンプールの歩道は段差が30センチあろうかと思うような個所もあったから、シニアはペナンの方が住み易そう。

でも歩道は完璧でない。
歩道を歩いていたら、しだいに幅が狭くなり、舗装もなくなって草ぼうぼうの隙間になってしまったところもあった。
とても車道は危なくて歩けないから、横になって隙間のような歩道?を歩いたのだが、地元の人はどうしているのだろう?

ペナンは海がキレイに見える。
このようにホテルのベランダからは、海を行く客船も見えたりして、とってもいい!

でも海岸まで行くと、海はそんなに青くないのが分かる。
もっと都会の海、という感じ。汚れていると言えば汚れているのかもしれない。
海に通じている川がこんな感じで、富栄養化しているから、きっと海にもプランクトンがたくさん生息して海をちょっと濁った感じにしているのだろう。
川は決してきれいな川ではなかったけど、覗いてみると小魚がたくさん泳いでいるのが見える。
尻尾の太さが5センチ以上あったか、と思うようなトカゲも住んでいるみたいだ。
自然がそこにある雰囲気がする。

散歩は市場に夜市がたつ日がいい。そういう所を見て情緒に浸れるし、ついでに晩御飯を買って帰れるからだ。
ステイヤーのみならず、地元の人も車で大挙して夜市に繰り出し、おかずを買って帰るみたいだ。
駐車場に入れない車は次々と路上駐車して夜市に買い物に向うようだけど、そんな路上駐車が取り締まられたり、誰かが文句を言ったりするような気配はまるでない。
みんな上手いこと生活している。

これは公園の横にある商店街。
コンビニが3件並んでいる。コンビニ激戦区のようだ。
海外旅行すると、こういうどこにでもある店に入るのも面白い。
日本の商品ではないものが売っているわけだから、何がどういう味なのかまったく分からないから、味を予想して買って、実際の味とのギャップを味わって楽しむのも面白い。

ここはクリーニングショップ。
こんなふうに洗濯物を天日干しするのが目新しくて、省エネで、いいと思う。
これなら電気代もかからないだろう。
マレーシアは原発が無いらしい。
夜の街もビルの中も日本に比べるとかなり薄暗い。慣れればこれでいいのだろう。
日本はなんであんなに明るいのが良いんだろう?

道を歩いていたら、消防車があった。
後ろにまわってみてみたら、日本の自動車販売ディーラーのステッカーが貼ってあった。
きっと中古車なんだろう。
この後、普通の民家から出てきたTシャツ姿の若者2人が、この消防車に乗り、パロライトを回してどこかに入って行った。火事だという雰囲気は無かったが・・・どういう用だったのだろうか・

クアラルンプールは自転車がまったく走っていなかったけど・・・というか危なくて走れそうになかったけど、ペナンではかなり自転車を見る。
ホテルにもレンタル自転車があったから、今度機会があったら使ってみようかと思う。
