マレーシアに1ヶ月程度滞在するミドルステイ。
日本より物価が安く、便利度も安全度も近年よくなっているマレーシア、特にペナンでの、これまで試した安く満喫できそうな方法をここらでまとめてメモに残しておくことにしよう。
1.手軽に行けるKL(クアラルンプール) vs くつろげるペナンKLの優れたところは日本から直行便がたくさん飛んでいるところ。直行便なら6時間ほどでKL国際空港に到着できるし、そこから直通電車でKL市内まで行ける。LCCのエアアジアも直行便だから時間的に楽だ。ペナンはどこかで一回は乗り換えが必要だから乗り継ぎ待ち時間を入れると10時間程度かかってしまう。旅費もその分余計にかかる。しかしペナンはKLより物価が安い。ホテルの宿泊費も安いので、航空運賃とホテル代の合計ではペナンに長く滞在するほど有利になる。
さらにペナンはKLよりのんびりムード。くつろぐのならKLよりペナンの方が良さそうだ。
しかしショッピングではKLが一枚上手のロケーションだと思う。
2.宿泊はサービスアパートメントがベターサービスアパートメントの部屋にはホテルには無いキッチンが付いている。その他はホテルのサービスとほぼ同じサービスアパートメントがある。ホテルもサービスアパートメントも○○ホテルとしか書いていない場合が多いから、キッチン付きかどうかは間取りを見ないと分からない。探してでもサービスアパートメントタイプに泊まりたい。
キッチンが部屋にあると多少の自炊ができる。一ヶ月も外食が続くとさすがに「今日は胃にやさしいものが食べたい・・・」となってくるから、そういうときに自炊できると助かる。日本でもなじみの野菜や醤油は欧米系スーパーのTESCOでも売っていたから、チキンの肉じゃがだったらできるだろう。
3.サクサク読める本をたくさん持って行くといいかもマレーシアに腰を据えて滞在すると、10日滞在でも困ることがある。「今日は何しよう?」となってしまう。のんびりの定番の温泉入浴はマレーシアではできない。ホテルにあるのは温泉ではなくプールだ。あのプールサイドでのんびりするのは慣れないと難しい。サマにならないというか、なんとも落ち着かないのだ。
プールサイドの達人的な外国人を観察すると・・・
①まずプールで真剣に30分ほど泳ぐ。
②その後プールサイドのリクライニングチェアでゆっくり体を温めながら休む。
③休憩中に飲み物を注文する。
④飲み物がテーブルに届いたら、雑誌やiPadを見たり、うたた寝したり・・・
こんなことを半日以上もしている。
「半日以上もしている」ところがポイントで、短い時間で部屋に引き上げてしまうと「じゃあ次に何しよう・・・」とまた困ってしまう。長い時間プールサイドで過ごすために、好きな本をいっぱい持って旅行に行くのが一番いいのではないだろうか!?
4.街まで行く電車やバスが頻繁に走っている場所に泊まる「買い物」に少しでも興味があるなら交通機関が便利な場所に宿泊場所を探すべきだろう。
KLは市内に電車が走っているからその駅近くでも良さそうだが、KLの電車は運転本数があまり多くないし、遅れが常態になっているからあまり便利でない。KLモノレールは頻繁に走っているので、モノレール駅近くのホテルやサービスアパートメントが良さそうだ。
KLにはバスもたくさん走っているから、どのバスに乗ればどこに行けるのか、ということに慣れたらバスも便利だろう。しかしKLのバス路線はかなり複雑だ。
その点ペナンのバスはもっとシンプルだから慣れるのも易しい。島の東側ならバスさえ通っていればジョージタウン辺りに出るのは簡単だ。
タクシーはたくさん走っているけど、いちいち価格交渉してから乗るのは面倒だ。
5.日本が冬の間にマレーシアに行く50歳を超えたら、一昨年より去年、去年より今年と、目に見えて冬が嫌いになってゆく。
「自分が死ぬ季節は冬だな・・・」と思ったりする。
そんな嫌な冬に南国に行くと、空港に到着したときから元気が出てくる。だからどうせ1ヶ月滞在するのなら一番日本が寒い正月から二月辺りにセットしたいと思う。
しかし、そう思っているのは私の他に大勢いるので、日本が冬のときのペナン島リゾートホテルは予約がいっぱい。早くから予約しておかなければ満室になってしまう。
6.一泊200リンギぐらいの部屋を、老舗ホテルで、間取りを見て選ぶ一ヶ月ホテルに滞在する場合、部屋の広さはある程度余裕がなければ夫婦喧嘩の元になる。
お互いがちょっと離れている空間が必要だ。一室でも良いが50平米ぐらいは要るのではないかと実感した。
しかし1ヶ月つまり30泊するためには宿泊料金が安いことも大事な要素だ。
広くて割安な部屋はちょっと古くなったリゾートホテルでお目にかかれる。今回泊まったホテルのネット上での口コミでは「良かったけど、施設が古くて・・・」といくつか書いてあった。確かに泊まってみると浴室の水周りが相当くたびれていて、いつもチョボチョボと水栓から水が出ている。サイドボードの引き出しが壊れている、などなど口コミの通りだとおもったが、そういう不便も楽しいと思えれば全然快適でくつろげる。
もっと安宿で良ければ一泊50リンギの宿もあるけれど、学生のバッグパッカーみたいに体力無いし、疲れると口うるさくなる妻もいるから、せいぜい一泊200リンギでホテルを探すのが良さそうだ。ちなみに30泊も連泊したらもうちょっと安い料金設定も期待できそう。
ちなみにこれがペナンのリゾート地 バトゥフェリンギで目に入った一泊50リンギの宿。一階は店が入っている雑居ビルの二階が宿になっている。日本の海水浴場にある民宿みたいなイメージなのだろうか。

7.観光でない楽しみを持って行く必要がありそう1ヶ月滞在すればいろんなところに観光しに行けそうだけど、実際はそううまくいかない。
ホテルから行けるお寺や博物館などは何日間かで大半を行き尽くしてしまう。それにそんな観光スタイルにも飽きてしまう。ロングステイしているなら、マレーシアから近隣国へ海外旅行する手もあるけど1ヶ月ステイでそれをするには不経済だ。
だから観光以外で一ヶ月楽しく過ごせるような手段を予め考えて行く必要があるだろう。ショッピングやマッサージ、街歩きにプールサイドでのリラックスなどなどだ。ショッピングは楽しいけどたくさん日本に持って帰れない。マッサージは妻のお気に入りだけど私はくすぐったがりだからダメ。街歩きは楽しいけど毎日毎日街に出ていたら今回は疲れが溜まってしまった。やっぱりなんとかプールサイドでのリラックスがちゃんとできるようにしなくてはならないようだ。
8.定宿を決めて、何回かそこに滞在すると良さそうやっぱり慣れるとホッとする。ホテルの部屋もそうだろうと思う。今回は前回と泊まったホテルは違うのだが、前回の旅行オプションで参加した“滞在型ホテルの見学”で見たホテルに泊まったから、ちょっとホッとできた。
さらに滞在初日から二日間は、前回行ったレストランで食事し、前回行ったショッピングモールだけに行ってみた。こうすることでちょっとはホームタウンに居るような気がすると思ってあえてやってみた。
ロングステイなら“外国で暮らす”目的がメインになると思うけど、シュートやミドルステイではやっぱりレジャーの位置づけからは出ないと思う。
今回の旅行は10泊で、毎日外出ばかりしていたから、それで疲れが出てしまった。
帰国して疲れが残るのは良くないから、次からは外出以外に、ホテルに居ること自体を楽しむようなスタイルを追求したいと思う。
そうは言っても、外国の商店街を歩くことは楽しくてしかたがないのだけど。